はたらく細胞とは Part3 白血球編 単球
はたらく細胞って漫画・アニメ知っていますか?(キャラと実際の細胞を比較・解説してみたPart 3:白血球編 単球)
今回は単球について比較・解説していきます
全白血球の約7%を占める単核の遊走細胞
他の免疫細胞同様、生体防御に関与する
はたらく細胞!! 公式
と公式では説明されています!
では、顕微鏡でみていきましょう…🔍!
http://www.beckmancoulter.co.jp/hematology/monthly_magazine/description/q_t02.html
特徴的な形をしていますよね!
単球は白血球の中で最も大きく、直径15~20μmあります(好中球は12~15μm)
核(紫色の部分)は腎臓の形や馬の蹄(ひずめ)の形に似ていることから腎臓型や馬蹄(ばてい)型と言わます
細胞質(薄い紫色の部分)は好中球よりも青みが強く(淡青灰色)染まり、空胞(白く抜ける部分)があることもあります
で単球さんは登場します是非チェックしてみてくださいね
単球の働き
血液中では、単球として存在しますが組織に移行すると、マクロファージになります!
顕微鏡…🔍!
(3:マクロファージ)
http://www.beckmancoulter.co.jp/hematology/monthly_magazine/description/q_t02.html
(組織内のマクロファージ HE染色)
https://www.msdconnect.jp/products/keytruda/tps-seminar-commentary1.xhtml
殺菌作用、異物の処理、血球の処理、免疫応答などなど様々な働きをしています
動きは好中球ほど速くはありませんがマクロファージは特に貪食能が強く細菌、真菌、原虫、ウイルスなどを貪食殺菌するとともに分解し
異物や原因物質をT細胞(リンパ球)に提示します
マクロファージは脾臓やリンパ節などにも存在していて脾臓では、老朽化した赤血球(寿命は120日)・血小板などを貪食、処理する働きもあります
樹状細胞も単球から分化した細胞です!
顕微鏡…🔍!
ラルフ・スタインマン博士が発見した樹状細胞(マウス)。
写真はJ Exp Med 1973;137:1142-1162より。
樹の枝のような細長い突起をいくつも持っている細胞なので樹状細胞と名付けられました
肺や皮膚、鼻腔など様々な組織に存在していて、異物を貪食、分解して抗原の提示、T細胞を活性化する働きを持っています
「あれ、マクロファージと同じ?」と思いますよね
マクロファージは主に貪食能
樹状細胞は、抗原提示に優れています
そのため、プロフェッショナル抗原提示細胞という別名もあります
まとめ
・単球は組織に入るとマクロファージになる
・マクロファージは貪食能に優れている
・樹状細胞は抗原提示のプロフェッショナル
・マクロファージや樹状細胞は抗原提示を行いT細胞を刺激、活性化する
単球について比較・解説してきましたいかがだったでしょうか?様々な働きがある細胞で免疫に深く関係していることが何となく分かっていただけたと思います!免疫系は大きく自然免疫と獲得免疫というものに分けられますが、好中球やマクロファージは※自然免疫に分類されます
※特異性は低いがとにかく早い(なんでもかんでも異物が入って来たらすぐに動く)
アニメでマクロファージや樹状細胞とT細胞達が一緒にいるシーンが多いなと感じませんか?
それはマクロファージや樹状細胞がT細胞へ抗原提示・活性化の働きを持っているからなんですね🙌🙌
そういうところにもチェックしてアニメや漫画を見ると面白いかもしれないですね👀
次回も宜しくお願いします!