はたらく細胞とは Part2 白血球編 好中球
はたらく細胞って漫画・アニメ知っていますか?(キャラと実際の細胞を比較・解説してみたPart 2:白血球編)
前回に引き続き白血球について擬人化のキャラと実際の細胞との比較をしていきたいと思います
今回は白血球編ということで
主人公枠である白血球の中でも好中球をピックアップしていきます🙌
主な仕事は外部から体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除すること。 好中球は血液中の白血球の半数以上を占める
公式ではこんな感じで紹介されています
では実際の細胞はどうなのか
顕微鏡で観察してみましょう…🔍
「あれ?全然白くないじゃん」って思いますよねこれは分類しやすいように染色しているからなんです(メイギムザ染色)
本当は白いんですよ!
膿とかも白いですよね、あれは細菌と戦って死んだ白血球の残骸だから白いんです👼
顕微鏡での画像を見てわかるように
好中球は桿状核球(幼若な好中球)と分葉核球(成熟した好中球)に分けられます
形状としては分葉核球核球は核(紫色の部分)が
2~5個に分葉している桿状核球は長い曲がった帯状の核を持っているので見分けることができます
正常な場合は分葉核球がほとんどですが感染症や急性炎症では桿状核球が出現してきます これは、急性的な炎症の場合に骨髄からの白血球の生産が間に合わないために急ピッチで生産された幼若な好中球が血液中に放出されるからです
まだ成熟しきっていないのに戦いに出されるイメージですかね…😭😭(左方移動)
基準値
白血球数(総数)の基準値は4000~8000/μLです
好中球の割合は 45~65%になります
白血球は、好中球、リンパ球、単球、、好酸球、好塩基球に大別できます
血液検査をしていてあれ?検査値高いなー?って思ってカルテを見てみるとやっぱり細菌感染症疑いとかの場合が多いですね 他にも白血球が上がる要因としては運動や喫煙なども考えられます検診などある場合は控えた方がいいかもしれないですね
好中球の働き
粘着能、遊走能、貪食能、殺菌処理があります
アニメでも、紹介されているように病原微生物などの異物が身体に侵入した時に貪食・殺菌していましたよね
はたらく細胞で、肺炎球菌が侵入した時にも好中球さんは大活躍でしたね!!
※ちなみに肺炎球菌を比較するとこうなります…🔍
https://www.nagasaki-clinic.com/_m/streptococcus_pneumoniae/
学名では、Streptococcus pneumoniae
(ストレプトコッカスニューモニエ)といいます分類としてはグラム陽性双球菌で白く抜けているのは莢膜のためです、難しいですよね…笑
いつか、細菌の話もできたらいいな🤔
まとめと今後について
こん感じで好中球について簡単に解説していきました
アニメ版の好中球さんかっこいいですよね
頑張れって応援したくなります
肺炎球菌は悪い顔してますね笑
白血球は好中球の他にも
リンパ球、単球、好酸球、好塩基球に大別できますので今後はそちらを比較解説して行けたらと思います
はたらく細胞 新キャラが続々登場してきて
さらにパワーアップして、面白くなっています!
是非、まだ見ていない方はチェックしてみ下さいね